精油ブレンド時の注意点(長谷川桜子)
精油をブレンドするときの注意
作業前と後には、かならず手を洗う
精油類をブレンドする前とブレンドしたあとは、手を洗って下さい。精油は濃縮されたものであり、肌に稀釈しないで使用するものではないことをいつも念頭において、手についたりした精油はすっかり洗い流して下さい。
できるだけ早くびんのキャップを閉める
精油を入れたびんから、1滴、2滴と必要なだけ数えて精油をだしたら、できるかぎりはやくびんのキャップをしめて下さい。そうすれば、べつの精油のびんのキャップをまちがえて使ってしまうことがなくなり、精油が空気中に蒸発するのを防げます。
必ず紙に記録する
びんのなかに精油を1滴ずつ数えて入れるとき、何滴入れたかを紙に記録して下さい。電話が鳴ったりして、集中力を失うのはよくありがちなことですし、また自分がこれこれの精油を入れたかどうかをうっかり忘れてしまうこともありますから。
ホホバ油とナッツ油、種子油を
精油のブレンドには、ホホバ油とナッツ油、種子油を加えて下さい。
精油ブレンドは、熱、光、酸素、湿気で悪影響をうける
精油のブレンドは、熱、光、酸素、湿気で悪影響をうけることを忘れないで下さい。ですから、精油ブレンドは濃い色をした、しっかり栓ができるびんに入れて、直射日光にさらされないところに保存して下さい。
オリーブ油は香りが難点
マッサージオイルのベースオイルとしては、あらゆる植物油、ナッツ油、種子油が利用できます。ベニバナ油、ヒマワリ油、スイートアーモンド油、桃仁油、グレープシード油などがよいでしょう。オリーブ油も使えますが、前にもいったように、その香りが精油類の芳香を圧倒してしまいます。
芳香水について
精油を水のなかに入れると、つぎのように用いることができます。
フェイスクレンザー/湿布用
おなかが痛い場合、熱を下げるために足に湿布するとき、顔への湿布に(フェイシャルマッサージのあと)
100ミリリットルの水(できれば、びんづめで売っている水)に精油を1滴から3滴入れます。
フレッシュナー/ハンドウォッシュ用
暑い天候のときのフレッシュナーとして、ハンドウォッシュとして
(緊急用に車内にキープしておき、ガソリンが手についたときや病人に触れたときに手をふくことなどに使用できます)
100ミリリットルの水に精油を5~6滴入れます。
いずれも、びんに入っている水に精油を加えて、よくシェイクします。精油は水には溶けず、その中に分散するだけですから、使用する前にはびんをシェイクする必要があります。