長谷川桜子の美活エクササイズ~腹式呼吸

一日5分の腹式呼吸で、健康的な生活を

腹式呼吸のしくみ

腹式呼吸(『中心呼吸』)はなぜ身体にいいのでしょう。東洋の国に生まれたとはいえ、現代では東洋的に身体をとらえるより、西洋的、つまり解剖学的に身体をとらえたほうがわかりやすい、という人も多いはずですから、まず、実体としての(解剖学的な視点に立った)腹式呼吸の仕組みを、簡単におはなししましょう。

不随意筋と随意筋

腹式呼吸といっても、おなか(つまり胃や腸に)空気が入るのではありません。見ためはおなかがふくらみますが、腹式で息を吸っても、空気はやはり気管を通って、肺に送られるのです。肺や心臓などの臓器と、胃や腸などの臓器は、横隔膜という筋肉で分けられています。肺や心臓は自分の意志では動かすことのできない筋肉で不随意筋と呼ばれています。胃や腸も不随意筋です。

肺を動かしている横隔膜は随意筋

それに対して腕や足の筋肉などは、自分の意志で動かせますが、これらの筋肉は随意筋と呼ばれています。横隔膜も随意筋です。肺は肺自体の力では動けず、肺の周りの小さな筋肉と、そして随意筋である横隔膜が主な原動力となって、動かしているのです。

ふだんは胸式呼吸

私たちはふだん、それこそ呼吸をしていることさえ忘れて生きていますが、そういうときはたいてい胸式呼吸という方法をとっています。

男性はふだんからごく浅い腹式呼吸をしている?

男性は女性に比べると、ふだんでも、ごく浅い腹式呼吸になっている人が多いといわれていますが、いずれにしても、息を吸ったときに肋骨がわずかに開き、どちらかというと胸の力で肺を動かしている状態で、横隔膜はほとんど動かしていないも同然という、呼吸の方法です。

腹式呼吸とは、横隔膜を運動させて行う呼吸

それに対して腹式呼吸は、横隔膜をよく運動させて行う呼吸の仕方です。息を吸い、横隔膜をよく下げると、その動きにつられ、肺は、いつもは胸ではなくおなかだと感じている部分にまで大きくふくらみます。そして、横隔膜が下がることによって、胃や腸などの臓器は下腹部に追いやられます。だからおなかがふくらんで見えるのです。

肺に停滞している炭酸ガスを吐き出す

逆に息を吐くと横隔膜が元の位置に戻る、というより、下げていた弾みがついて戻りますから、ふだんより上の位置まで横隔膜が上がり、肺の底に停滞しがちな炭酸ガスを十分に吐き出すことができるのです。

腹式呼吸で体調を改善しよう
腹式呼吸で便秘改善

『中心呼吸』をちょっと試しただけで、便秘が改善されたり、宿便が取れてくるのは、横隔膜の上下運動によって、二次的に胃や腸がよく運動させられるようになるからでもあります。

腹式呼吸は心臓の負担も軽減する

実体の仕組みからいうと、腹式呼吸(中心呼吸)は横隔膜をよく運動させて行う呼吸ということになるわけです。一日中『中心呼吸』をしていろ、と言うわけではありませんが、毎日5分でも行うと、肺の働きを活発にすることができ、肺と連係プレーをしている心臓にも負担がかかりにくくなってきます。

浅い呼吸や早い呼吸は心臓に負担

心臓は血液を送り出すときより、身体を巡った血液をくみ上げるのにより多くの力を使いますが、横隔膜がよく上がるために、その力が少なくて済むのです。つまり浅い呼吸や早い呼吸を続けていると、心臓にも負担がかかるのです。

ドロドロ血液を防ぐ

身体に必要な酸素を取り入れ、炭酸ガスを排泄するのは肺ですが、酸素を血液によって全身に廻し、二酸化炭素など老廃物を身体から集めた血液が戻ってくるのは心臓だからです。呼吸の仕方がよくないと、血液の巡りも悪くなり、ドロドロと濁ったような状態になっていきます。新陳代謝も滞ってしまうのです。

体内の老廃物を排出

『中心呼吸』を続けていれば、炭酸ガスを十分に吐き出す力がついてきますし、二次的な効果として便通もよくなり、体内に老廃物をためずに、よく排泄できるようになってきます。

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